blog:太陽熱で水を温める「太陽熱温水器」に再び光が当たる

1970年~1980頃、一戸建ての屋根の上に太陽熱で水を温める「太陽熱温水器」が大ブームとなった。太陽光発電などがまだない時代。水を屋根の上の貯水パネル内で温めて循環させるシンプルな機構の温水器だ。
脱炭素が必達の今、この「太陽熱温水器」に再び光が当たり始めている。何といっても、太陽光をそのまま利用するので、ある意味でムダがない。機構もシンプルで、その住宅でシステムが完結する。さらに1970年代から使われている基本的な仕組みは信頼性もある。

そもそもこの技術は、1940年代に農家のアイデアで基本的な仕組みが開発され、1950年頃には3万世帯に普及したという。その後、1973年、1979年のオイルショックを機に爆発的に普及し、1980年頃には年間80万台もの導入数を誇った。しかしそれをピークに、ガス給湯器や深夜電力を使った給湯器などの普及によって下火になって行った。今では、メーカーが7社程度に落ち着いている。

ところが折からの脱炭素トレンドで、太陽光発電の電力を使うのではなく、太陽光で水を温めて、風呂や室内の床暖房に使う「太陽熱温水器」が見直されつつあるのだ。太陽熱で温水を作るというシンプルな考え方にもう一度立ち返ってみる価値はあるだろう。