blog:電動化で将来的に取引減速。自動車部品大手マレリホールディングスが1兆円規模の負債で私的整理を検討中

様々な自動車のメーターパネルなどについているマニエッティ・マレリのロゴを見たことがある人も多いと思うが、アメリカの投資ファンドKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)傘下のマレリホールディングスが1兆円規模の負債を抱え、私的整理の一種である「裁判外紛争解決手続き(事業再生ADR)」を使って経営再建を目指しているという。
2019年に日産系のカルソニックカンセイ(1938年創業の日本ラヂエターが前進)が、イタリアのマニエッティ・マレリ(1891年創業)と経営統合してマレリホールディングスになった経緯がある。アルファロメオのセミAT「セレスピード」、フェラーリの「F1マチック」などもマニエッティ・マレリ製。
主な取引先は、スティランティス(プジョー、シトロエン、フィアット、クライスラーの連合)、日産系の自動車メーカーで、最近は半導体不足などによって連結売上高が1兆2660億円レベルに落ち込んでいた。

マレリのような自動車部品メーカーにドイツのボッシュがあるが、カルソニックカンセイと日産の関係性は、デンソーとトヨタの関係性と同様で、カルソニックカンセイがマレリになったことでオーダー元の自動車メーカーが巨大かつ複雑になった経緯がある。

2019年に日産系カルソニックカンセイと経営統合した時には、なぜ日産系部品メーカーとの合流なのか疑問も周囲から発せられていたが、今回の私的整理が電気自動車化を進める自動車業界の再編につながる可能性も持っていると見る向きもある。少なくとも、旧来の自動車パーツが右肩上がりで増えていくことはなく、将来的には電動化が進むことによってパーツ類はモジュール化されて減っていくことは確実と見られている。

マニエッティ・マレリのロゴ