blog:マレリ(旧カルソニックカンセイ)が1兆円規模の負債で私的整理手続き

アメリカの投資ファンドKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)傘下のマレリホールディングスが2022年3月1日、1兆円規模の負債を抱え、私的整理の一種である「裁判外紛争解決手続き(事業再生ADR)」を申請した。債権者の全会一致で成立するが、1行でも反対があれば法的整理に移行すると見られている。債権者にはみずほ銀行をはじめとする30行あまりが名を連ねるが、ある程度の債券放棄や、つなぎ融資としての追加融資も含めて今後協議される。
マレリ不振の背景には、自動車の電動化トレンドやルノー・日産・三菱連合の不振などがあり、今後の電気自動車開発の進捗しだいでは再建が難しいと見る向きもある。自動車にエンジンが搭載されていれば、エンジンブロック、ヘッドカバー、ピストン、コネクティングロッド、バルブ、ラジエター、エアクリーナー、O2センサー、エキゾーストマニホールド、マフラー、…その他、数多くの補器類パーツがひしめくが、電動化するとこれらのパーツはすべて不要になり、自動車パーツ業界が再編されるからだ。
元々日産系のカルソニックカンセイがそのあたりのことを分かっていなかったとは考えられないので、なぜマニエッティ・マレリをM&Aしたのかという根本的な部分の疑問がわくが、グローバルな競争の中での勝算があったのかもしれない。とはいえ、今後の自動車業界がエンジン駆動からモーター駆動へと変わっていくことは明らかで、IT系のメーカーなど新たなライバルとの競争にさらされる。

↑有名なマニエッティ・マレリのロゴ

●マレリ
https://www.marelli.com/